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Santa Who? (TV) 裸のサンタクロース

アメリカ映画 (2000)

8才頃のマックス・モロー(Max Morrow)が準主役で活躍するクリスマスのコメディ映画。邦題の『裸のサンタクロース』はあまりにもひどい。直訳の「このサンタ、誰?」くらいの方が、内容がよく分かるし、観てみようと思わせる。『クリスマス・シューズ』もクリスマスに直結した映画なので、マックス・モローはクリスマス向きなのかもしれない。その『クリスマス・シューズ』を購入したのは、この『裸のサンタクロース』のマックス・モローに惹かれたからで、この映画、主演はレスリー・ニールセンだが、マックス・モローの存在が非常に大きい。秒単位で替わる多彩な表情は、演技なのか、アドリブなのか、天性のものなのか分からないが、この映画を観る上での最大の魅力だ。

最近のクリスマスのあり方に閉口しているサンタが、気分転換に橇で遠出したら、嵐に巻き込まれて地上に落下、衝撃で記憶を失ってしまう。そこから、「このサンタの服を着たおじいさんは誰?」という話が始まる。関係するのは、孤児院で育ちクリスマスを信じていないTVレポーターのピーターと、ショッピング・モールの副支配人(?)のクレアとその息子のザック。ピーターとクレアは付き合って長いが、ピーターとザックの仲が悪いため、なかなか先に進めないでいる。サンタが落ちてきたのは、そのピーターの車の上。そこから、3人を巻き込んでの騒動が始まる。サンタの身元捜しを、クリスマスのネタにしようとするピーター、本物のサンタだと信じきっているザック、2人の間のやりとりの面白さと、いつサンタが記憶を取り戻すのかが(当然、最後にはサンタにならないと困るので)、ストーリーのポイントだ。

この映画の中のマックス・モローは、最高に可愛い。彼の特徴である「はっきりと二重になったグレーと黒の目」は最大限に生きていて、特に怒った時の射るような鋭さは印象的だ。表情は実に多彩で、喜怒哀楽、そのすべてを、ごく自然に、しかも、次から次へと自由自在に変化させていく。その魅力を味わってもらうため、あらすじは特別バージョンとした。つまり、連続する場面での表情の変化を、すべて見せることに努めた。


あらすじ

映画は、ピーターの子供時代から始まる。クリスマスの近づいた孤児院で、ピーターはサンタへの手紙を書いている。「サンタさんへ。あなたは最高です。僕が欲しいのは、素敵な家族との幸せなクリスマスです。愛を込めて。ピーター・オルブライト」。手紙を受け取った修道女は、「今夜、サンタさんに出すわね」、と言った後で、「お父さんから電話があって、戻って欲しくないそうよ」と知らせる。「どうして?」。「ここにいる方がいい、と言われるの」。「ずうっと?」。「ええ」。がっかりして、階段を上がっている途中で、修道女が手紙を暖炉に投げ込むのを見てしまう。これじゃサンタに見てもらえない。燃え上がるピーターの手紙(写真)。そして25年後。ローカル局のTVレポーターになった 冴えないピーターの姿がそこにあった。
  

一方、北極にあるサンタの巨大なプレゼント配送センター。サンタの姿が見当たらないので、心配したエルフが捜している。「ここにみえたのですか? ずっと探していたんですよ」「大丈夫ですか?」。サンタは、自分の着ている服を指して、「いつ頃 着ていた服だろう?」とエルフに訊く。「袖が広いから 70年代初期ですね」。「70年代?」。「手紙が入っとったんじゃ、ポケットにな。気付かんかった。信じられん。もし、別の服のポケットにも、見落とした手紙があったら?」。つまり、その子達の願いは叶わなかったことになる。その後、いつもの憂鬱癖に戻るサンタ。「今年届いとる手紙は、どのくらいじゃ?」。「さあ、5か6か7… 百万単位ですが」。「その中に、1通でも感謝の手紙があるかな? ゼロじゃ」。「あなたは働き過ぎなんですよ」。「そのせいじゃない。クリスマスが変わってしまったんじゃ。商業化され、コンピュータ化されてな。魔法は、消えてしもうた。わしも、そろそろ引退して袋を置こう」。「あなたは、世界中の子供達を 幸せにしてるのですよ。『ほら、空を見て、サンタさんがプレゼントを』、ってね」。「じゃあ、少し橇に乗って、頭をはっきりさせてくる」。そして、運命は始まった。
  

母が仕事中、ベビーシッターとTVを見ていたザック。そこに、仕事の都合でサンタの服を着たピーターが、母クレアと一緒に帰宅する。ザックとうまくやるように言われたピーターは、TVを見ているザックの横に座る。そして、サンタの服を見せて、「で、どう思う?」。ザックの返事は、冷たい。「アルバイト始めたの?」。何とか、合わせようと、「これ見たことあるな」と言うと、「ネタバレ やめてよね」。「僕が、こいつを見たのは…」。「またか、自分の話ばっかして」。「どういうこと?」。「いつだって、話すのは 自分のことだけだ」。「そうか、じゃあ君のことを話そう。いつ寝るんだい?」(早く、追っ払いたい)。「面白いね」(1枚目の写真)。ピーターとザックの関係は、このように最悪だ。寝る時間と母に言われ、ベッドへ。「ママ、ピーターが好きなの?」。「ええ。どうして? 嫌いなの?」。「分かんないけど、自分のことしか話さないし、バカな電話はかかってくるし」。「心配しないで、ママが一番好きなのは、あなたよ」(2枚目の写真)。邪魔者が寝て、2人は寝室へ。「泊まっていっていい?」と訊くピーターに、「ダメ」と答えるクレア。「ザックを 困惑させるから。私たちの関係を どう説明したらいいか… 今後どうなるかも、いつまでここにいるかも 分からないでしょ」。「じゃあ、朝になる前に帰るよ」。
  
  

ところが、2人とも眠ってしまい朝となる。ザックが今にも起きてくる。大慌てでピーターをベッドの下に隠す母。ドアがいきなり開いて、「ママ、お早う」とザックが入ってくる。母はザックを朝食に連れて行き、ピーターが出て行くのが見えないよう、いつもと反対側の席に座らせようとするが、「僕は、こっち側に座るのが好きなんだ」と拒否される。「いいわよ。提案してみただけで、強制するつもりはないの」と母。「一緒に座ってないで、仕度でもしたら?」とザック。しかし、ピーターが階段を降りてくる。そのままだと見えてしまうので、セリアルの箱をザックの目の前に掲げ、「でも、一緒にいるのが楽しいから。セリアルの箱の説明書を読んだりできるでしょ。知らなかったけど、こんなにビタミンが入ってるのね」。奇妙な態度に、「ママ、大丈夫 だよね?」(1枚目の写真)。「ええ、もちろん」。絶対どこか怪しいので、ザックの表情が急変する(2枚目の写真)。そこで、母は、ごまかそうと、「今朝、ベッドはちゃんとしてきた?」と訊く。ちょっと考えて(3枚目の写真)、「ううん」。「じゃあ、こうしましょ。完璧にしちゃうのよ。ベッドメーキングしてきて」。「今?」(4枚目の写真)。最後の3枚は固定位置だが、表情の違いが面白い。
  
  
  
  

何とかクレアのアパートを抜け出して、車に乗ったピーター。一難去って また一難。ボンネットに人間が落ちてきて、そのまま車の前の車道に投げ出された(1枚目の写真)。上空で嵐に遭い、サンタが橇から落ちてしまったのだ。即死しなかったのは、サンタだからだろう。気絶したままの人間を放っておけないので、すぐにクレアのアパートに担ぎ込む。「サンタ殺しちゃった!」と責めるザック(2枚目の写真)。「殺すもんか。眠ってるだけだ」。「頭に大きなこぶができちゃったけど、大丈夫そう」とクレア。「ほら、怪我させてない」とピーター。「でも、気絶してるじゃないか」とザック(3枚目の写真)。ザックは、髭を触ってみて、「このひげ、本物だ!」と驚く。そのうち、老人が目を開ける。ピーターはほっとして、「気が付いたぞ、もう大丈夫だ」と2人に言い、老人には、「気分はどうですか? 事故に遭われたんです。僕の車の前に倒れていたんです」と説明する。すかさず、「轢かれたんだよ」とザック(4枚目の写真)。何とも言えない表情だ。老人は、完全な記憶喪失で、名前も住所も言えない。それでも、ザックは、「僕、あなたが誰か知ってる。あなたは、サンタだ」と言う(5枚目の写真)。老人は、「サンタ? サンタ… それ誰?」。映画の題名そのものの台詞だ。
  
  
  
  
  

市内では、おかしなことが起きていた。トナカイが何頭もかたまっているのが発見され(1枚目の写真)、橇も見つかったのだ。レポーターとして駆けつけたピーターの背後に、空から落ちてきたと、警官に上を指す目撃者の姿が見える(2枚目の写真)。ピーターは、地方ニュースで、「市への匿名の寄附なのか、クリスマスの悪ふざけなのか」「トナカイ達がどうやって連れて来られたか、見当もつきません」と紹介する。それをTVで老人と一緒に見ながら、ザックが「見慣れたものある?」と訊く。「ああ」と返事したので、トナカイのことかと喜んだら(3枚目の写真)、「あれ、君の友達だろ?」(ピーターのこと)と言われてがっかり。この老人、いかにもサンタらしいので、クレアは、自分の働いているショッピング・モールのサンタ役にしようとするが、陽気さがないという理由で落選。しかし、採用されたサンタが怪我をしたので、後任に採用。ところが、実際にサンタ役を始めると、子供に人気抜群で適任だ。それを見ていたピーターは、TVで家族探しを仕掛けようと思い立つ。クレアに、「『このサンタさん、誰だか知りませんか?』ってやるんだ。彼の顔が、この地区の家庭の全テレビに映る」。「あの可哀想な人を 利用するつもりなの?」。「利用? 違うよ。何百万の人々に見てもらって、家族を見つけるんだ。クリスマスに相応しいだろ。家族が集い、夢が叶う」。「視聴率も上がる?」(クレアの皮肉)。「最高さ」(4枚目の写真)。
  
  
  
  

その頃、北極では、サンタの姿がどこにもなく、大騒ぎ。結局、4人のエルフが飛行機で、橇の最終確認地点近くの空港に降り立つ。彼らの持つ北極星と北斗七星のパスポートがおかしい(1枚目の写真)。一方、ピーターは「Santa Who?(このサンタ、誰?)」の特番を始める。「この人をご存知の方は ぜひご連絡ください。一緒にクリスマスを過ごさせてあげましょう」と何度もTVで流す(2枚目の写真)。上司は、「心打つ物語。クリスマス・シーズン。サンタに最高の贈り物を」と特番のテーマを挙げ、いい企画だと褒める。そして、その夜、全米でも放送されることに
  
  

ショッピング・モールの事務所で、担当の刑事と、クレア、ピーターの3人が、家族探しのことを話している。クレアに付いて来たお邪魔虫のザックもいる。刑事が、「200人ほどと話しましたが、可能性のあったのは数人だけでした」と報告すると、ピーターが「あとは、冷やかしとバカな連中ですね」といい、横にいたザックが「くだらない」と辛口の批評(1枚目の写真)。結局、刑事の提案で、精神科医を呼んで 催眠状態での反応を見ることに。医師の最初の質問は、「奥さんは、あなたをどう呼びますか?」。「ニック」。これで名前は分かった。因みに、サンタクロースは聖ニコラスなので、ニックで正しい。さらに、「あなたの家のことを 話してもらえますか?」と訊かれ、「寒い。暗い」。「何をしていましたか?」。「動物に餌じゃ」。「どんな動物?」。「さあ、馬かな」。「他にはいませんか? 子供達とか?」。「子供なら一杯… 子供というより… 小さな人々じゃ」。「小さな人々?」。後は、「飛んでおった」という情報(2枚目の写真)。ニックが、「わしが誰だか 分かったかな?」と訊くと、真っ先にザックが「サンタだよ」(3枚目の写真)。賛同の声がないので、「聞いてなかったの?」(4枚目の写真)。「ホント 分からない?」(4枚目の写真)。「動物、小さな人々、飛んでた…」(5枚目の写真)。「この人、本物のサンタクロースだよ」。この意見は、完全に無視された。連続4コマ、台詞の度に表情が全く異なる。
  
  
  
  
  
  

ザックは、なじみのあるものを見ると思い出すかもしれないと考え、ニックを無断で連れ出し、モールの中にあるサンタさんの展示室、同じく、クリスマス映画を映しているTV室、次に、モールから出て、トナカイのところまで連れて行ったが無反応。最後の橇では、中にサンタ宛の手紙の束を見つけ、「ねえ、見て、これサンタへの手紙だ」(1枚目の写真)と催促するが、やっぱり無反応。そこに、怒ったピーター登場。勝手に出て行ったと叱られる。「ニックと一緒にいろと言ったろ」。ここでニックが「確かにそう言ったぞ、ピーター」と援軍。「問題は、急にいなくなったことだ。心配したぞ」。「何をさ? ママに殺されちゃうって?」。「意地悪するため、逃げ出したのか」。「違う、ニックを助けるため。何でも、自分中心なんだから」。「僕だって助けたいんだ」。「違うね」(2枚目の写真)。「本当だ」。「ウソだ。警官に言ったこと、聞いちゃったもんね」(3枚目の写真)。「ニックがどこに行こうが、どうなろうが関係ない。ネタになりさえすりゃいいんだろ」(4枚目の写真)。最後の2枚、連続した台詞の中で目の使い方が実に冴えている。
  
  
  
  

ザックがニックと一緒に橇に乗っていると、レッカー車が来て、トイズ・ガロア(大規模おもちゃ店)に運ぶことになった。その時、警察からピーターに、本物らしい身内が現れたとの連絡が入る。刑事は、その家族の話した内容、「ニコラス・アングルス」「ノルウェーの農場育ち」「12兄弟の末っ子」は、ニック、動物、寒さ、多くの子供達にぴったりで、しかも、「40代でアメリカに移住、空軍の爆撃機の飛行士となる」という経歴は「飛んでた」に合致すると明言。「あの人も、ハッピーエンドですな」とピーターに話す。ピーターは、ニックのいるクレアのアパートに急行し、「ニック、いい知らせを持ってきた。警察が、あなたの身元を割り出してくれた」と話す。「わしの? わしは、誰なんだね?」。「ニコラス・アングルス。お孫さんが、明日家に連れて行ってくれる」。ザックは、「そんなの違う。本物のサンタだ!」と叫ぶ。「連れてかれたら、クリスマスがなくなっちゃう!」。「ザック、やめろ。彼はサンタじゃない」。「サンタだ」。「違う」。「サンタだ」(1枚目の写真)。「違う。ただの記憶をなくしたお年寄りだ」。次が、息子に対する言動に腹を立てたクレアが、ピーターを廊下に呼び出して最終通告するシーン。「ここでは、私の息子に 怒鳴らないで」。「誰かが言わないと、ニックを本物のサンタと信じてるんだぞ」。「あんな断定的に言わなくても」。「立ち直るさ。僕もそうした」。「ああ… そうなんだ。あなたの惨めな子供時代を、あの子にも味あわせたいのね。ピーター、あなたは立ち直ってない。過去に拘ってるから、未来に進めないのよ。私たちの未来にも。一つ 分かったわ」。「何が?」。「私たちには 未来がないの」。そして、「私たちを認められないなら、解放してちょうだい」と離別を宣言する(2枚目の写真)。ピーターは、ニックを自分のアパートに連れて行く。そこで、ニックに子供時代の話を打ち明ける。「母は、僕が7才の時に亡くなった」「父は家庭的な人間じゃなく、出世には僕が邪魔だった」「孤児院での最初のクリスマスの時、僕はサンタを信じなくなった」「僕は手紙を書いたんだ。何を頼んだかは 忘れたけど」。ニックは、「素敵な家族との幸せなクリスマス、じゃないかな?」。びっくりするピーター。ニックはさらに、手紙を暖炉で焼かれたことについても、「北欧の風習じゃよ。サンタ宛の手紙は、暖炉で燃やす。その方が、早く北極に届くと信じておる」。ここでもまたびっくり。最後に、「願いは叶わなかった」と言うピーターに対し。「まだ間に合うんじゃないかな」。「僕は、家族向きじゃない」。「いいパパになれるぞ」。「クレアは愛想をつかしてるし、ザックは僕がクリスマスを盗んだと思ってる」。君とザックは よく似ておる。気付いてないだけじゃ」(3枚目の写真)。重要な一言だ。
  
  
  

モールでの家族との対面後、意気消沈しているザックを、ニックが呼び寄せる。「いいかな、これは とてもいいことなんじゃ。わしは家族の元に戻り…」(1枚面の写真)、「前に居た場所で暮らせる」(2枚目の写真)。「一度は 君に言われて 本当のサンタだと信じかけたが…」。「でも、サンタだよ」(3枚目の写真)。「まあ、そう言わず」(4枚目の写真)。「寂しくなるな」と言ってザックを抱きしめ、「さよなら」とつぶやいて迎えに来た家族と去って行くニック。立ち尽くして見送るザック(5枚目の写真)。母がザックを別室に呼んで、「クリスマスが早く終わって欲しいわ」と話しかける(6枚目の写真)。「もう、終わってるよ」とザック。「寂しい? 私もよ。でも、家族と一緒で幸せだわ」。「でも、世界中から クリスマスが消えちゃうよ。世界中の靴下が 空になっちゃうんだよ」(7枚目の写真)。そんなザックも、母に「ねえ、一日中、2人だけで過ごすってどう?」と誘われるとニッコリ(8枚目の写真)。
  
  
  
  
  
  
  
  

2人がモールを出ると、そこに客寄せのサンタがいた。ニックに要らないからともらったサンタ服を着ている。彼は、上司でもあるクレアに、「この服、隠しポケットが一杯あるんですよ。手紙を見つけたから、ニックに返さないと」と話しかける(1枚目の写真)。「ママ、見て、『サンタ様』って」と興奮するザック。そこにちょうど現れたピーターにも、「見てよ、これ、ニックのポケットにあった。『サンタ様』なんて手紙、本物のサンタ以外に誰が持ってる? 橇にも、もっとあったし」と話しかける。しかし、ピーターにうんざりの母は、息子を引き離し、「どこに行きたい?」と尋ねる。すかさず、「トイズ・ガロア」とザック。そこに橇があるからだ。何としても証明するつもりなのだ。一方のピーター、ザックから渡された手紙の中に、かつて自分が孤児院で書いた手紙を見つけて仰天する(2枚目の写真)。ニックが本当のサンタだったことを悟り、ニックに電話をかけ、ザックが向かったトイズ・ガロアに来てもらう。
  
  

トイズ・ガロアに着くと、ザックは、母の目を逃れ、屋根の上に展示されている橇めがけて煙突を登っていく(1枚目の写真)。そして橇に入ると手紙の束を見つけ、「ちゃんと ここにあった」(2枚目の写真)と喜ぶ。当然、母は激怒。「ザック、すぐ降りてきなさい」。しかし、「見て、手紙だよ。それに橇とトナカイ。だから絶対、ニックはサンタだ!」と降りる気など全くない。そこに、ピーターに呼ばれたニックが到着。「やあ、ニック! 本物のサンタだよ!」。「ピーターも そうだと」。「彼が?」。やった、とばかりに飛び跳ねると、橇を固定していたボルトが1本壊れ、橇が傾いて手紙が散乱する(3枚目の写真)。大騒ぎとなる店内。ニックは、「動くな」と言って煙突を登り、何とか橇まで辿り着く。ザックを出そうとするが、怖くて動けない。仕方がないので、橇に入ろうとするが、触れただけでまた傾く。「大丈夫じゃ」(4枚目の写真)と声をかけ、橇に乗り込むと、重みでさらにボルトが抜け、屋根の軒先までずり落ちてしまう(5枚目の写真)。ニックは、ザックを抱いて、「大丈夫。心配は何もない」と言うが、ザックは「そう?」(6枚目の写真)と不安げだ。そして、ニックが「そうとも、なんせ、わしは サンタ…」と言ったところで最後のボルトが破断し、橇が落下。しかし、ニックは本当のサンタだったので、墜落せず、床すれすれに浮いて止まった(7枚目の写真)。「やっぱり、本物のサンタだ!」。「その通り。わしは本物じゃ」。
  
  
  
  
  
  
  

その日はイヴなので、早く北極に戻ってプレゼントを配る必要がある。そこで、サンタの一行はトナカイを取り戻しに行くが、警備員に邪魔される。それを救ったのが、ようやくサンタを見つけ出したエルフ4人組。トナカイを取り戻した後、妨害した警備員を睨みつけるザック(1枚目の写真)。かくして、橇は無事に空に飛び立つことができた(2枚目の写真の上方)。
  
  

橇の中のシーンは、夜のシーンなので、色がくすんでいる。しかし、マックス・モローの表情の変化が最も多いシーンなので、6枚連続で紹介する。まず、ピーターが、「ザック、さっきの手紙 覚えてるかい。君ぐらいの時に書いたんだ」と話しかける。ザックの何事かという顔(1枚目の写真)。ピーター:「で、今気付いたんだ。君と僕は共通点が多い」。ザック:「そう? どんな風に?」(2枚目の写真)。まさかといった顔だ。ピーター:「例えば、2人とも父さんがいないし、君のママが大好きだ。それに、2人ともサンタを信じてる」。ならいいねと、まさかねを足して2で割ったような顔(3枚目の写真)。ピーター:「君は、最初から正しかった」。ザック:「これからは、僕の話 聞く?」。最初は、それみたかという顔で(4枚目の写真)、最後は半信半疑と軽蔑の混ざった表情(5枚目の写真)。ピーター:「もちろん、そうするよ」。ザック:「もう疑ったりしないね?」。最後は満足げな表情だ(6枚目の写真)。ピーター:「いいとも、頑張るよ」。この短い会話の後、クレアとピーターは和解し、ピーターが結婚を申し込む。クレア:「子連れでも いいの?」。ピーター:「特に、子連れだから」「クリスマスのお願いが、とうとう叶った」。サンタとザックが顔を見合わせて微笑む(7枚目の写真)。
  
  
  
  
  
  
  

一行を乗せた橇はモールの前に到着。サンタは、ピーターに、「今年は、スタートが遅れてしまった。今夜、助けてくれる気はないかな?」と申し出る。ピーターは、「最高に素敵なお話しなんですが… 家族と過ごせる 初めてのクリスマス・イヴですから」と断る(1枚目の写真)。その返事を聞いたサンタは、「その言葉が 聞きたかったんじゃ」と喜ぶ。そして、エルフと一緒に遥か北極を目指して帰っていった(2枚目の写真)。
  
  

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